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2024年11月4日「GRAVITY on STAGE」開催決定!

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「GRAVITY」

2016年は、アインシュタイン博士が「重力」を取り入れた一般相対性理論を提唱してから100年目にあたります。
重いものの周りでは、空間が歪み、時間が遅くなる。
そして、この時空の歪みは「重力波」として伝播する、というものです。

彼の予測から100年目の2016年2月に、その「重力波」がアメリカのLIGOにより初めて直接観測されました。
100年がかりの証明にとても胸が踊ります。

重力というものも不思議なものです。
普段はあまり意識しませんでしたが、無重量状態の宇宙にいるときは、
背骨と背骨のすき間が広がって身長(正確には座高)が3cm伸びたことからも、また、地球に戻ると身体がものすごく重く感じられ、紙一枚持ち上げるのも重い!と感じたことからも、重力の大きさに改めてびっくりしました。

2013年に公開された『ゼロ・グラビティ』という映画があります。サンドラ・ブロックさん演ずる女性宇宙飛行士が、宇宙船に宇宙ゴミが衝突するという事故に遭遇し、ハラハラ・ドキドキの幾多の困難を乗り越え、やっと地球に帰還します。と言っても、湖に着水した宇宙船は水没してしまい、自力で泳いで脱出し、なんとか陸に上がり、太陽の光を浴びながら、土をぎゅっと握りしめ、重力を感じて立ち上がるという印象的なシーンで幕を閉じます。

実はこの映画、邦題では『ゼロ・グラビティ』ですが、原題は『Gravity』、つまり『重力』なのです。宇宙から帰還した時に、まさに重力の力強さに驚いた身としては、そして、そよ風や、草木の香りや、土の感触など、当たり前と思っていた一つ一つの光景がとても愛おしいと思えた身としては、この原題やラストシーンに込められた想いにとても共感しました。当たり前と思っていることは、実は当たり前ではなく、とても貴重なものなんだ、と伝えてくれているような気がします。

Gravityに込められた想いが、時空を超えて、重力波のように広がっていきますように。


2016.4.4 山崎直子