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Chronicle

引力は原始の愛。

人と人、人と場所、人と時代、
惹かれ合う魂の物語。

“GRAVITY”

西暦2525年

人類は移住のために
太陽系のクローンを産み出す事に着手。

そこには太陽に代わる
恒星カルパをはじめ

水質資源惑星クレプ

居住用の アイオン

ダイモ

カイロス

ユガ

カーラ

探索者(seeker)と
呼ばれる人々の住む
惑星アルジラが存在した。

しかし恒星カルパの熱量が
低下する事態に陥る。

その後100年が過ぎる頃、冷えて白く美しく光るカルパをいつしか人々はクラリタスと名付け、氷のパウダーが地平線を舞う恒星を呆然と見つめていた。

原因を究明し、現状を打開するために9名の探索者(Seeker)が人類の過去へと旅立つが、対策が間に合わず

人類は滅亡する

—ここまで画集”Silent Code”に記載—

数千年後のクラリタスでは人類の発明した”星を産み出すメカニズム”をクラリタス自身が模倣し、広大な大地のいくつかの場所でスターメイカーが星を生産し始めていた。

—ここまで画集”星を紡ぐ場所”に記載—

そのクラリタスに独りの探索者(Seeker)が時空を超えてカルパ冷却の原因調査から帰還する。彼は立ち戻ったその星が彼の時代のカルパだとは気が付かずに放浪する。

やがてひとつの樹木型の生命体を見つけその幹に横たわり自身の終焉の場所と定める。

しかしその樹木は探索者(Seeker)が寄り添うほどにメタモルフォーゼし、女性型の人類に姿を変えて行く。

人類は滅亡する直前に全ての記憶をこの樹木型生命体に宿し、いつの日かSeekerが帰還した時に相手の性別に呼応し異性を産み出す様にプログラムをしていたのだ。

彼女は彼に語る。

ここがカルパであった事
そしてクラリタスと
呼ばれていた事
Seeker達が旅立った後の
様々な人類の悲劇を
彼に伝える。

やがて2人は荒涼たる宇宙の片隅で
人類の歴史を初めからやり直す為の
アダムとイブになった。

数万年後、子孫である1人の偉大な王が三人の姫を授かる。クラリス、イルミナ、シロコと名付けられた王女はそれぞれ別宇宙でのクラリタスを与えられSeekerと樹木型生命体から再び始まった人類の繁栄を託される事となった。



“GRAVITY”とは


その3つの女系王族と
未だ語られる事の無かった
ひとつの影族の物語に登場する
秘宝の総称である。

Clarines
クラリネス

完全なる無音、そして白く発光する大地。全体が高輝度な光に包まれ影を存在させない惑星。
そこに暮らす人類は漆黒の肌を持ち眼球さえも黒く、コミュニケーションには身体をディスプレイ化した高度なボディランゲージが用いられる。

Illumina
イルミナ

果てし無く続く夜。極彩色に光り輝くオーロラがリズミカルに満天を覆い尽くす惑星。
人々は透明にも近い白い肌と極彩色で大型の瞳を持ち、言葉ではなく瞳の色合いでコミュニケーションする。

Sirocos
シロコ

絶え間なく吹き続ける強い風。パウダー状の氷が中空を舞い続ける低気温の惑星。日中は恒星の光が空気中のアイスパウダーと絡み合い光のリフレクションが世界を包む。自己放熱機能を発達させた人類の肌にはアイスパウダーによる極細の美しいヘアラインが刻み込まれている。